坂の由来
円通寺坂を歩いてみたの。新宿通りから南へ、坂下にある円通寺というお寺に向かって下っていく坂で、名前もそのままこのお寺にちなんでるんだって。円通寺は1640年頃に日深というお坊さんが開いたお寺で、日蓮聖人自らの作と伝わる厄除け大黒天が祀られてるの。江戸時代の古い地図には「法蔵寺横丁」って書かれてた時期もあったみたいだけど、今はすっかり円通寺坂の名前が定着してるんだよね。
標高差は8.8mで、距離は約173m。緩やかに下っていって、途中でほんの少しだけ平らになる場所もあるんだけど、全体としては素直な下り坂。夕方に歩くと、坂の向こうに空が抜けて見えて、光がすっと差し込んでくるの。静かな住宅街の中の坂だから、耳を澄ますと自分の足音だけが聞こえてくるような、そんな時間が流れてる場所。
実はこの坂、2016年公開のアニメ映画『君の名は。』の聖地としても知られてるの。坂下付近と、道端の郵便ポストが劇中に登場してるんだって。坂を道なりに南へ進むと、映画のラストシーンに出てくる四谷須賀神社の階段に続く東福院坂があって、ファンの間では聖地巡礼コースとしても歩かれてるみたい。静かな坂道に、物語の記憶が重なってる感じがして、なんだか特別な場所に思えてくるの。
